イベント概要
「KYUSHU UNIVERSITY VISION 2030」で掲げた「総合知で社会変革を牽引する大学」の実現に向け、社会的課題の解決と社会・経済システムの変革に貢献する総長直轄組織として「未来社会デザイン統括本部」と「データ駆動イノベーション推進本部」を2022年4月に設置しました。本イベントは、学内外の活動事例等を紹介し、両本部の今後の活動への理解と参画等を促すことを目的に、九州大学創立111周年記念 VISION EXPOとして開催しました。
KYUSHU UNIVERSITY VISION 2030 キックオフシンポジウム
~未来社会デザイン統括本部/データ駆動イノベーション推進本部の始動~
日時 / 2022年9⽉9⽇(⾦) 13:00開場 13:30開始 17:30終了
会場 / 伊都キャンパス椎木講堂(コンサートホール/ガレリア)
イベント開催の様子はアーカイブ配信(九州大学Youtube)でご覧いただけます。
未来社会デザイン統括本部とは
九州大学の強み・特色を生かし、取り組むべき社会的課題の提案から、「総合知」の創出・活用による社会的課題の解決に至る全体マネジメントを担う組織。「理想とする未来社会のデザイン」と、「課題解決のプロセスをデザイン」する「シンクタンクユニット」と、本学が最優先で取り組む3つの社会的課題(「脱炭素」「医療・健康」「環境・食料」)の解決に取り組む研究ユニットで構成。
データ駆動イノベーション推進本部とは
九州大学の強みであるラーニングアナリティクス、数理・データサイエンス教育研究、久山ゲノムコホートなどの先進的データ駆動型の教育研究活動を基盤に、全学的なデータ駆動型の教育・研究・医療の推進と、新たなデジタル社会のあるべき姿の提案を目指す組織。学内外の関連組織との連携による様々なデータの連携・統合と、データの新たな利用法・価値の創出などを取り組む7つの部門で構成。
本イベントはVISION EXPOのプロジェクトの一つです。
九州大学が創立111周年を迎える本年に、現在の九州大学がもつ様々な総合知と可能性を「VISION EXPO」として学内外に広く共有することで、九州大学が世界に伍して輝ける大学となる決意を示します。
プログラム
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13:30
開会挨拶
九州大学総長
未来社会デザイン統括本部長/データ駆動イノベーション推進本部長 石橋 達朗 -
13:35
来賓挨拶
文部科学省高等教育局国立大学法人支援課長 平野 誠 氏
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13:40
本部の紹介①
九州大学理事・副学長、プロボスト
未来社会デザイン統括本部副本部⻑ 荒殿 誠 -
14:00
本部の紹介②
九州大学理事・副学長
データ駆動イノベーション推進本部副本部長 谷口 倫一郎 -
14:20
招待講演①
株式会社三菱総合研究所 未来共創本部長 須﨑 彩斗 氏
「共創的な社会課題解決による社会変革」
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14:45
招待講演②
三菱ケミカルグループ株式会社 ディレクター、データ&先端技術部長 浦本 直彦 氏
「データ駆動型組織への変革: 方法論と実践」
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15:10
ポスターセッション[椎木講堂 ガレリア]
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15:40
活動紹介①[社会的課題の解決による社会変革の活動事例]
農学研究院 日下部 宜宏 教授
「カイコを利用した感染症ワクチンの開発」
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16:05
活動紹介②[DXの推進による社会変革の活動事例]
システム情報科学研究院 荒川 豊 教授
「ICT行動変容に関わる学際共創研究拠点について」
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16:30
休憩
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16:35
パネルディスカッション
モデレーター:荒殿誠副本部長
パネラー
須崎彩斗氏、浦本直彦氏、日下部宜宏教授、荒川豊教授、
Andrew J. Chapman准教授、清野 聡子准教授 -
17:25
閉会挨拶
九州大学理事・副学長
オープンイノベーションプラットフォーム長 福田 晋
講師の紹介
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須﨑 彩斗
株式会社三菱総合研究所・未来共創本部長[専門分野] オープンイノベーション、知的財産戦略、新規事業創出
1996年三菱総合研究所に入社。主に交通・インフラ分野のリサーチャー/コンサルタントとして従事し、その後、国際環境問題、イノベーション政策、新規事業創出支援などを担当。2017年からオープンイノベーションで社会課題解決を目指す会員事業「未来共創イノベーションネットワーク(現:未来共創イニシアティブ)」の推進役となり、2020年に現職に就任。
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浦本 直彦
三菱ケミカルグループ株式会社・ディレクター、データ&先端技術部長、博士(工学)[専門分野] 自然言語処理、Web技術
1990年日本IBMに入社。東京基礎研究所にて自然言語処理、Web技術、セキュリティ、クラウドなどの研究開発に従事。2017年三菱ケミカルホールディングスに入社。人工知能やIoT技術を活用したデジタル変革を主導。情報処理学会理事、人工知能学会会長などを歴任。2020年 執行役員、Chief Digital Officer、2022年より現職に就任。
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日下部 宜宏
九州大学大学院農学研究院資源生物科学部門・教授・副学長、博士(農学)[専門分野] 昆虫ゲノム科学、昆虫科学、蚕糸・昆虫利用学
1990年九州大学大学院農学研究科修士課程修了。明治乳業ヘルスサイエンス研究所研究員、佐賀医科大学医学部助手、ハーバード大学医学部博士研究員、九州大学農学部助手などを経て、2011年に現職に就任。2018年4月に九大発ベンチャー『KAICO株式会社』を設立。
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荒川 豊
九州大学大学院システム情報科学研究院情報知能工学部門・教授、博士(工学)[専門分野] センサ、IoT、行動認識、行動変容支援システム、ICTサービス
2006年慶應義塾大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。慶應義塾大学院理工学研究科助教、九州大学大学院システム情報科学研究院助教、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科准教授を経て、2019年に現職に就任。
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Andrew J. Chapman
九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所マルチスケール構造科学ユニット・准教授、博士(エネルギー科学)[専門分野] 環境・社会エネルギー科学
クイーンズランド州政府政策アドバイザー、九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所助教を経て、2019年に現職に就任。2021年より同研究所の支援部門長を兼任。
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清野 聡子
九州大学大学院工学研究院環境社会部門・准教授、博士(工学)[専門分野] 生態工学、海岸・河川の環境保全学、水生生物学
1991年東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。東京大学助手、助教を経て、2010年に現職に就任。現地調査に基づいた、歴史文化、経済や民俗なども含めた学際的な海岸研究を展開。地域連携の海洋教育、水分野の産官学民フォーラムなど多セクター協働企画を推進。
ポスターセッション受賞者
名前(所属) | 発表テーマ | |
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優秀賞 | KUN QIAN (アジア・オセアニア研究教育機構 准教授) |
「食料問題の解決を目指す開源節流策:昆虫食と食ロスに関する心理行動研究に基づいて」 |
奨励賞 | 立川 雄也 (工学研究院 助教) |
「水素社会実現に向けた水素モビリティインフラの効果的な配置の検討」 |
奨励賞 | 工藤 孔梨子 (大学病院 助教) |
「医療・芸術工学 分野融合した課題解決型教育プログラムの開発による医療の質の革新的向上」 |
奨励賞 | 中澤 太郎 (医学研究院 助教) |
「脳萎縮および白質病変が認知症発症に及ぼす影響:久山町脳画像研究」 |
お問い合わせ先
九州大学 キックオフシンポジウム事務局
E-mail:vision-event[at]jimu.kyushu-u.ac.jp※[at]を@に変更してください。